こんにちは。エンジニアパパです。
今日は「タイムラプス」で遊んでみようと思います。
「タイムラプス」、英語で書くと「Time-lapse」ですが言葉の意味としては「低速度撮影」とか「コマ抜きの」になります。
皆さんも時々見ることがあると思います。雲がすごいスピードで動いていったり、ビルの建築を超早送りで見たり、花が咲くのを数秒で見れたり、いろいろありますね。
こうやってタイプラプスにすることでゆっくりした変化を見やすくできます。このタイムラプス動画、今はスマホのおかげで随分と簡単にできるようになりました。
1.普通のビデオ早送りと違うの?
タイムラプスとは低速度撮影とかコマ抜きの動画と言われますが、普通のビデオの早送りと何か違うのでしょうか?
ボク
エンジニアパパ
通常の動画の早送りとタイプラプス動画では大きな違いがあるんです。
1.1.撮影時間
通常のビデオでやろうとすると数十時間から数日間、ビデオを回しっぱなしにしなければなりません。例えば植物の発芽などを記録しようとすると、通常のビデオでは数日間回しっぱなしになります。タイムラプスであれば、1分に一コマだけ撮影(静止画)します。しかし「撮影時間」として捉えれば同じ時間は掛かりますが、撮影機材が動いている時間は大きく異なります。
1.2.データのサイズ
通常のビデオの場合、撮影した分だけのデータ量になります。数日間も連続撮影していれば画像の解像度にもよりますが数百GB程度になることもあるでしょう。タイプラプスであれば、数MB程度で済んでしまいます。
1.3.早送り
通常のビデオをタイプラプス並みに再生しようとすると約1000倍の早送りスピードとなります。普通のビデオじゃ無理でしょうね。
2.原理
タイムラプスはゆっくり変化するものを定点観測により例えば1分に一コマずつ撮影し、そのデータをつなぎ合わせて動画にすることで、ゆっくりした変化を高速で見ることができます。超簡単に言ってしまえば「パラパラ漫画」ですね。
例えば以下の動画は5分に1枚(1コマ)撮影し、動画にする際に30コマを1秒にして作ってあります。ここから以下のように計算できます。
エンジニアパパ
動画は24秒あるので24秒x150分=3600分=60時間=2.5日(2日と12時間)
2日と12時間をかけて、このタイムラプスは作られているんです(驚いた?)
このようにしてかなり長い時間の変化を短時間で見れる。その動きは非常にダイナミックでもあり、見ているだけでも楽しいものになります。もちろん、学術的にも価値のある動画も多いです。
3.必要な機材
今は便利な時代になりました。普段使っているスマホにアプリを入れるだけでタイムラプスが簡単に作れます。
・スマホ
・タイムラプスアプリ
・USB充電器
・三脚
・スマホ用雲台
・USBライト
数日間、使えないので普段使っているものではなく、使わずに置いてあるものがGood。機種変して使わなくなったスマホありますよね?
機内モードにして撮影中にアプリの通知などが来ない設定にしておくこと。
省電力設定もOFFにしましょう。
しかし、僕が「Lapse It」を使ったときは13時間や24時間程度で勝手に切れる不具合がありました(原因不明)。
時々、様子を見ることをおすすめします。
(Android) https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ui.LapseIt&hl=ja
(iOS) https://apps.apple.com/jp/app/skyflow-time-lapse-shooting/id937208291
僕のおすすめ機材:
4.タイムラプス動画を作るには?
ちょっとコツが必要ですので、ご紹介しましょう。
4.1.計算しよう
タイムラプスはダイナミックな映像で非常に楽しいものですが、基本、音がないので見ている方も30秒程度がベストだと思います。
30秒程度になるように撮影時間、一コマを撮る間隔などを決めましょう。
例えば雲の動きをタイムラプスで撮影するとします。
昼前の10:30から夕方の18:00までの変化を見ます。この間、7.5時間=450分になります。
タイムラプス動画の長さを30秒とすると、450分÷30秒=15分となり、1秒で現実世界の15分を表すことになります。
タイムラプスの1秒は30コマとするので、30秒に1コマ(=1分で2コマ)撮影すればOKとなります。
雲の動きなので30秒に1コマは、まぁ妥当でしょうね。(豆の成長で30秒で1コマは多すぎになります)
この計算を間違えるとタイムラプスにしたときに妙に短かったり、妙に間延びした感じになります。
もし、ミスってしまったときには、タイムラプス動画にするときに調整します。
調整場所はフレームレートです。ここで書いている1秒のコマ数ですね。
通常は1秒を30コマ程度にしますが、この数値を変えることで調整が可能です。
いざというときにはフレームレートを変更しましょう。
4.2.機材セッティング
設定が決まったら機材をセッティングしましょう。三脚を立てて、スマホを固定し、外部電源と必要に応じてライトをセットします。
長時間になるので三脚がズレたりひっくり返ったりしないように注意しましょう。
セッティングが終わったら、アプリを起動し、ピントを固定して撮影を開始します。
時々、様子を見て(自分が写り込まないように注意)終わるのを待ちます。
エンジニアパパ
4.3.タイムラプス作成
さぁ、撮影が終わったらタイムラプス動画の作成になります。
まずは計算通り、フレームレートを1秒30コマに設定して作りましょう。しばらく待つと完成です。
もし、計算を間違えていた場合はフレームレートを調整してリカバりましょう。
我が家で撮影した雲の様子を描いたタイムラプスです。雲の動きがダイナミックですね。
5.やってみよう!考えてみよう!
タイムラプスを使っていろいろやってみよう!考えてみよう!
1.いろいろな現象をタイムラプスで捉えてみよう!何が見えるかな?
2.雲の動き、星の動き、太陽の動きを追ってみよう。
3.植物の成長を観察してみよう。
4.塩の結晶化を観察してみよう。
5.パパのひげの成長をタイムラプスで撮ってみよう(これは超大変!)。
できたらぜひ見せてください。