【星屑】決して忘れない。未来へ伝える長崎原爆資料館。焼き場に立つ少年の姿が忘れられない。声なき声を聴け。

長崎に行ったら、やはりここは行きべきでしょう。

と言っても観光気分で行く場所ではありませんが・・・

僕は高校の修学旅行で一度行っています。もうかなり前の話です。

今回は長崎原爆資料館をご紹介します。

1.概要

名称:長崎原爆資料館
住所:長崎市平野町7番8号
開館時間:08:30~17:30/18:30/19:30(季節により)
休館日:12/29~12/31
入館料:大人200円、小中高生100円
アクセス:路面電車「赤迫(あかさこ)」行で「原爆資料館(旧名称:浜口町)」電停下車、徒歩約5分
URL:https://nagasakipeace.jp/japanese/abm.html

2.見どころ

数十年前に行った原爆資料館は場所もここにあったのかどうかはわかりませんが、建物は変わり、昔の展示とは随分と変わっているように感じました。

広島も同時期に行っていますが、当時は、広島は海外からの観光客が多いせいか、展示や写真がマイルドな感じに見えました。

それに比べて長崎は展示写真も強烈なものが多く、子供心にインパクトがありすぎました。

たしかに海外からの観光客には負担が大きいだろうなって思った記憶があります(でも、そんな悲惨な光景が事実なんですが)。

今の長崎原爆資料館は海外からの観光客も多く(周りはほとんど海外からの観光客でした)、彼らが耐えうるものになっていると感じます。

子供のときに見た資料館と今の資料館、形は違えども、やはり伝えていくべきことだと思います。

決して遊び半分で行くような場所ではありませんが、大人も子供も感じるところがあると思います。

大して大きくもない原爆一つがあのような地獄を作るとはなかなかイメージができません。

きっとどれだけ知ってもイメージはできなさそうです。

被災者の方が残したメッセージを読むと戦争や原爆の悲惨さがホンの少しだけ見えるような気がします。

一度は行っておくべき場所と思います。

3.施設について

有料駐車場もあるので自家用車でも行くことができます。

館内にはコインロッカーもあります。

1階には図書室があり、2階にはホール、学習室、売店、喫茶室があります。

喫茶室は営業日、営業時間に注意が必要です。ただし、開館中でも営業していないときがあります。

売店は小さいですが、原爆に関する書籍が豊富にあります。

なかなか普通の本屋では見かけないようなものもあり、子供向けの本も多く扱っていました。

この売店の前の廊下にローマ法王がカードにして世界にむけて発信した「焼き場に立つ少年」の写真がありました。あまりにも悲しく、あまりにも強烈な写真がポツンと壁に掛かっていました。

4.写真


止まった時計


原爆投下直後の街の再現


壁に残った人の影


言葉が古くて読みにくいが、よく読むと・・・


全国から贈られた千羽鶴

5.焼き場に立つ少年のこと

ローマ法王のメッセージで使われた「焼き場に立つ少年」は今でも誰なのかわかっていないようです。しかし、調査の結果、名前は「あきひろクン」ではないかと言われています。

有名な一枚ではありますが、最近の調査により、写真が左右反転している可能性があることがわかりました。着ている服の合わせが男物の合わせと逆に見えることや戦時中は左胸に付けるようにされていた名札が少年の右に付いていることなどが証拠として言われています。

さらに、最新技術によるカラー化から新たなことがわかってきました。

黒目の横にある小さなグレーの部分は出血の跡ではないか、また鼻の穴に詰め物らしいものが見えます。ここから放射線障害で出血が止まりにくくなっているのでは、とも言われています。やはりこの少年もどこかで被爆した可能性が高くなりました。

少年は、このあと、どうなったのでしょうか・・・

6.参考文献など

是非、現地に足を運び、当時の人の声を聞いてほしいと思います。また、売店にもあまり普通の本屋にはないような書籍もたくさんあります。時間に余裕をもっておでかけください。

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